「礼節」礼を尽くして危険を回避(易経の勉強)
非常に危険な状態や不安に陥る状況にあるときです。
物事に対して慎重に対応すべき時期です。正しい順序を踏みましょう。
また人と人との付き合いにおいて、礼儀や礼節を守ることが重要です。
目上の人に対してのみならず、同輩にも節度ある態度で接し、自分よりも立場が下の人や弱者に対しても尊大な態度にならず、何事も控えめに振る舞うことで、物事が順調に進みます。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
10・天沢履(てんたくり)
<卦辞>
「虎の尾を履む。人を咥わず。亨る」
<読み方>
とらのおをふむ。ひとをくらわず。とおる。
「履」は「履き物」の意味。
「虎の尾を踏まないような慎重さがあれば災いはない」と、この卦は説きます。
その心は「出すぎた真似をすれば、危険な目に遭う」ということ。
積極策は禁物。立場をわきまえ、常に礼儀正しくあることが求められます。
・相手に気に入られることが大事
・あなたにとって最も苦手なもの
・釣りあわない交際関係
「危険が多い、礼を尽くす、目上に従う、立場をわきまえる、異性問題」
爻の吉凶
○上…モラルに反した行動を慎むことで運気好転するとき
△5…独断専行に陥りやすく、そのまま進めばトラブル必至
○4…立場をわきまえ、慎重に行動すれば吉。誘惑には注意
×3…強攻策に出て危機を招き、問題を複雑化しやすいとき
○2…出すぎた行動を取らず課せられた責任を果たせば安泰
△初…無欲でいれば助けてくれる人が登場する。虚勢は禁物
この卦が出るとき
積極的に出られず、忍耐を要するときか、そもそも危険をはらんでいるときに出やすいでしょう。
仕事ではミスの多発や、目上ともめていることが考えられます。
カップルは、三角関係や不倫で悩むとき。
女性のほうに問題があるかもしれません。
出会いを求めているシングルは、そのチャンスが巡っているときです。
易占いの本(初心者でもわかりやすい)
黄小娥の易入門
すべてがわかる384爻易占い
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。