「完成」完成形を努力で維持する(易経の勉強)
今の運勢や運気は良好です。
しかし、今がピークなので、今のうちに次の目標や計画をしっかり立て、次に備えて、準備をしておく必要があります。
この世の中は、絶えず動いています。
たとえ今が絶好調だとしても、それが永遠に続く事はあり得ません。
それを忘れて、現状の上に胡坐をかいていると、いずれやってくる変化についていけなくなります。
現状維持に努めつつ、先を見据えることが大切です。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
63・水火既済(すいかきせい)
〈卦辞〉
「既済は、亨るもの小なり。貞に利ろし。初めは吉にして終わりは乱る」
〈読み方〉
きせいは、とおるもの しょうなり。ていに よろし。はじめは きちにして おわりは みだる
爻の陰陽が定位置に即した並びの、完成形の卦です。
一糸乱れぬ完璧な姿で頂点に立ちます。
しかし満月が次の夜から欠けていくように、この卦は衰運を暗示します。
今が好調と油断せず、現状を維持する努力が求められるときです。
・事の完成
・現状に満足せず、次の目標を立てるべき
・初めは良いが終わりに乱れる
「完成、整う、成就、満足、頂点、現状維持、守り、油断、衰運に向かう」
爻の吉凶
×上…進むより退くとき。水の事故や恋愛のトラブルに注意
△5…見栄を捨てて内部の充実に力を注ぐとき。節約も必須
×4…運気に陰り。手を広げるより現状を守ることに注力を
×3…変化を求めたくなるが、実行すれば損失が。控えめに
○2…寛容さが福を呼ぶ。問題があっても時間が解決する
△初…状況は安定傾向だがパワー不足。活動より休息を取る
この卦が出るとき
この卦が出るときは、始まりが好調です。
ところがそれに浮かれ、衰退期への対策を立てていないときにこの卦が出やすいのです。
交渉は最後まで気を抜かず、誠実に対応を。
転職はリスクが大きいので今は保留を。
カップルは、マンネリ対策が必須。
結婚を考えているなら、運が整っている今のうちに話を進めて。
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。