「決断」厳しい決断を迫られる(易経の勉強)
決断を下して問題を解決する姿勢は大切ですが、強引なやり方で強行突破しようとすると、凶を招きます。
あくまでも力まず、そして穏やかな決断をすることが重要です。
勢い余って猛進すると、にっともさっちもいかなくなり、危険な目に会う可能性があります。
なお、利己主義に走らず、また周りへの気配りを怠らなければ、まもなく運気は好転します。
不良の事故には注意してください。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
43・沢天夬(たくてんかい)
〈卦辞〉
「夬は、王庭に揚ぐ。孚にて號う厲うき有り。告ぐるに邑よりす。戎に即くに利ろしからず。往く攸有るに利ろし」
〈読み方〉
かいは、おうていに あぐ。まことにて よばう あやうき あり。つぐるに ゆうより す。じゅうに つくに よろしからず。いくところ あるに よろし。
ダムで言えば決壊寸前。
「夬」の字がそれを表し、危機的状況が待ち構えていることを暗示します。
ただしこの卦が説くのは「そうした事態に陥らないよう、用心を」との忠告です。
厳しい決断を迫られたら、熟考した上で実行しましょう。
・決断の時
・公明正大で攻める
・これが最後のチャンス
「危機的状況、絶体絶命、決断、決行、アクシデント、言い争い、下克上」
爻の吉凶
×上…絶望的な状況になりかねない。別の道を探すのが吉
○5…決断のとき。やると決めたら情に流されない覚悟を
×4…順調に進まず悩みが多い。相談しながら進めると吉
×3…誤解を受けるなど何かと問題が多いとき。控えめに
△2…慎重であればトラブル回避は可能。用心すること
×初…勝算がないのに血気にはやって行動しやすい。自重を
この卦が出るとき
仕事では、上司が部下に立場を脅かされている、会社への不満が爆発し、今まさに辞表をたたきつけようとしているときなどにこの卦は出やすいものです。
カップルは、危機的状況で、どちらかが結論を出そうとしているでしょう。
いずれの場合も、感情にまかせた行動は後悔を生むだけです。
冷静に対処しましょう。
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すべてがわかる384爻易占い
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。