「恒久」他に心を移してはならない(易経の勉強)
新しいことを始めたり、変化を求めたりしなければ、うまくいくでしょう。
動揺してあれこれと迷いが生じがちですが、最初の方針や目的を変えてはいけません。
結果や結論を急いで求めず、今まで通りに過ごしてください。
恒の路をまっすぐ進み、淡々と努力する姿勢が大切です。
平穏や安定をマンネリと感じ、余計な変化を求めると失敗します。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
32・雷風恒(らいふうこう)
<卦辞>
「恒は亨る。咎なし。貞に利ろし。往く攸あるに利ろし」
<読み方>
こうは とおる。とがなし。ていによろし。いくところあるに よろし。
不変を意味する「恒」の字を持つこの卦は、ベテラン夫婦を意味します。
歳月を重ねた夫婦ですから関係は安定していますが、一方で刺激を求める気持ちも。
それをいさめるのがこの卦で、夫婦だけでなく、何事にも守りや継続の大切さを説きます。
・女がへりくだり、男があぐらをかく
・継続することの大切さと難しさ
・変わらないことと変わること
「永続、継続、守る、夫婦の絆、マンネリ、刺激を求めない、初心に帰る」
爻の吉凶
×上…口車に乗って周囲にまで迷惑を。計画は練り直して
○5…立場や役割にふさわしい行動を取っていれば安泰運
×4…計画は見込み違い暗示。見識者の助言が必要なとき
×3…欲が出て変化を求めやすい。動くなら綿密に計画を
△2…目移りせず、本来の役割を全うする気持ちが大事
×初…焦って行動しがち。順序をふまえて徐々に進めること
この卦が出るとき
仕事でも異性関係でもマンネリに陥り、変化や刺激を求めているとき。
身の丈以上の欲を出しているときかもしれません。
拡大や変化より、内部の充実を図ることに注力しましょう。
カップルは、自身の浮気心に注意したいとき。
誰が大切かをよく考えてください。
縁談は、時間はかかりますが、進めて吉です。
易占いの本(初心者でもわかりやすい)
黄小娥の易入門
すべてがわかる384爻易占い
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。