「損得」損して得取れ(易経の勉強)
運気は良くも悪くもありませんが、やはり損失や損害はある程度覚悟してください。
特に私利私欲に走ると、損害は大きくなりがちです。
なお、今まで持ちすぎていたものを自ら手放す、抱え込みすぎているものを減らす方向で考えてください。
物もお金も多い方が良いと考えがちですが、今は極力減らした方が良い時期。
断捨離や寄付、ボランティアなどは吉を招きます
外卦(上卦)×内卦(下卦)
41・山沢損(さんたくそん)
〈卦辞〉
「損は孚あり。元吉。咎なし。貞にすべし。往く攸あるに利ろし。曷をか之を用いん。二簋用て享すべし」
〈読み方〉
そんは まことあり。げんきつ。とがなし。ていにすべし。いくところ あるによろし。これをか これを もちいん。にきもって きょうすべし。
先に誠意を尽くせば、やがては返ってくるでしょう。
最初は損をしたように見えても、後には利益となることが多いものです。
「損して得取れ」目先の損得にとらわれていたら、得るものも得られません。
このことを「損」の字で教えています。
・自分に余裕があるので投資ができる
・長い目と目的意識が重要
・適切な投資が人生を豊かにする
「損して得取れ、一時的な損失、奉仕、寄付、自己投資、負けるが勝ち」
爻の吉凶
◎上…盛運。周囲と心が通じ合い、信頼を得て何事も順調に
○5…時が味方をし、思いがけない幸運が。ただし慢心禁物
×4…力不足なので、素直に周囲の力を借り、助言をもらう
△3…協調する気持ちは持ちつつも、自立心が必須のとき
×2…必要以上に相手に尽くす必要は無い。バランスが大事
△初…自分の事は後回しにし、人のために尽力すると開運
この卦が出るとき
周囲のフォローに奔走する、自分の企画が上司の案として採用されるなど、自己犠牲を強いられているようなときに出やすいでしょう。
ですが、そのことで応援や引き立てを受けられるはずです。
カップルは、相手に花を持たせると幸せが。
未来は、条件が悪いように見えても、結果的に幸せをもたらしてくれる相手。
易占いの本(初心者でもわかりやすい)
黄小娥の易入門
すべてがわかる384爻易占い
占い大全 ト占
卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。