「悦楽」周囲を楽しませて福を得る(易経の勉強)
いろいろと楽しみや喜びが多い時期。
しかし、物事に対して、積極的に行動したり、大きなことをしたりするのは、なるべく控えたほうが良さそうです。
他人の調子の良い口車に騙されやすいので気をつけましょう。
今までやってきたことを過信しすぎて、かえって失敗したり、挫折したりする可能性もあります。
安定している時期ですから、新しいことには手を出さず、現状維持に努めることです。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
58・兌為沢(だいたく)
〈卦辞〉
「兌は、亨る。貞に利ろし」
〈読み方〉
だは、とおる。ていに よろし。
「兌」は「喜ぶ」「楽しむ」を意味。
この卦を得たら積極的に喜びや楽しみを見つけ、飲食や会話の機会を多く持ち、恋愛も謳歌します。
ただし兌は「少女」も意味するので、詰めが甘く、楽観視による失敗の意味も。
気を引き締める必要があります。
・誰からも好かれて悦ばれる
・能動的で開放的
・新鮮な感覚で楽しむ
「喜び、楽しみ、遊び、会話、飲食、贅沢、詰めが甘い、失言、散財」
爻の吉凶
×上…受け身で過ごすとき。要請があってから動くのが賢明
○5…楽観視せず道を誤らなければ、悪いほうには行かない
△4…「義理と義務」と「享楽」。前者を選べば福が得られる
×3…楽な道を選んで失敗しやすい。地道に生きること
○2…何事も誠実に行えばトラブルを回避でき、吉となる
○初…軽率な言動に注意。余計な口出しはせず本分を貫く
この卦が出るとき
職場では楽なほうに流されやすいときで、その結果、時間や納期にルーズになりやすく、そのときにこの卦が出るでしょう。
一方、求職中の人は、明るさや人当たりの良さが面接官に好感を与え、合格の可能性大。
カップルは、楽しい時間を過ごせますが、自身の浮気に要注意。
シングルは、恋のチャンスが待ち受けます。
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。