易経は運命を切り開くために役に立つ知恵が詰まっている
易経は古くから「帝王学の書」ともいわれています。
古代中国の王たちは国を治め、守る為、王の位にふさわしい知恵と教養を身につけるために学んでいました。
世界で最古の書物(占いの結果だけでない)
易経には占いの結果の良い悪いという判断だけでなく、運命を切り開くため、災いから逃れるために役に立つ知恵がいっぱいつまっています。
読んで学べば「未来を察する力や、ものごとに向き合って対処する力」を身につけることが出来ます。
だから「占いの書」にとどまらず「学問」として学ばれるようになりました。
現代でも占いの書として用いられ、また多くの社会のリーダーが易経を読んで勉強をしています。
そもそも易経とは何か?
易経の歴史は古く、およそ5000年前に中国で生まれた、世界で最古の書物。
もともとは「占いの書」で、亀の甲羅や筮竹という棒を使った占いの結果を読み解くための教科書として書かれました。
そして、道徳を教える「儒教」の「四書五経」の経書でもある(経書とは、知恵に優れた人が書き記した教えの書物のこと)
占いだけでなく「道徳の教科書」としても用いられてきました。
いつ誰が書いたのか?
伝説として伝わっているのは、三つの時代に生きた聖人たち、「伏羲(ふっき)」「文王・周公旦」「孔子」が書いた書物だということ(本当のことはわかってない)
はじめに中国の神話に登場する伏羲が易経のもとになる記号を考えた。
そして、今からおよそ3100年前に周の国の文王が文字に記し、その息子の周公旦が続きを書いた。
文王は当時、もっとも力を持っていた殷の国の暴君、紂王に捕らえられ、7年間も牢に入れられてしまった。そのつらい牢獄生活の中で書を記したと伝わっている。
文王と周公旦が書いた書物に、のちに論語で知られる孔子がさらに詳しい解説を加えたとされています。
大切に読み継がれてきた書物
孔子が生きた時代は今からおよそ2500年前のこと。
易経が生まれたのは、それよりも遥か昔で孔子にとっても、ものすごく古い書物だった。孔子をはじめ「兵法」で知られる孫子や旬子も易経を愛読して学んでいた。
易経をすぐれた賢人たちによって書かれ、古代から現代まで気が遠くなるような長い年月を経て、大切に読み継がれてきた書物なのです。
今、何をすべきなのか?を判断するためのヒント
易経は「どんな時も、巡りめぐって変化していく」と教えています。
苦しいときはずっと続くのではなく、かならず楽しい時が来る。同じように良い時もずっと続かない。
だから好調なときこそ警戒心が必要だと注意しています。
私たちはめまぐるしく変化する時代を生きていくなかで、悩んだり、迷ったりするときにいっぱい出会います。
易経の知恵は、さまざまな場面で「どのように考え、今何をすべきなのか」を判断するためのヒントになるでしょう。
すぐに役に立つこともあれば、将来迷ったときに読み返して役に立つ言葉もあると思います。
易経が大事だと教えてることは、志を立てること。
志を立てたなら、大きく変化して成長出来るでしょう。