「待機」実力を養いながらチャンスを待つ(易経の勉強)
たとえ自分自身が不遇な状況や満足がいかない環境に置かれているとしても、それを嘆くことも憂うこともなく、毎日、真摯な態度で日々過ごしていけば、やがて夢や希望(吉)が得られます。
一方で、何かの実現を待つにあたっては、無心(無欲)な心も大切になります。
マイナス思考は可能な限り払拭して、プラス思考に徹し、待つことでうまくいくことでしょう。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
5・水天需(すいてんじゅ)
<卦辞>
需は孚あり。光いに亨る。貞吉。大川を渉るに利ろし。
<読み方>
じゅは まことあり。おおいに とおる。ていきつ。たいせんを わたるに よろし。
水天需の需は「待つ」を意味します。
今は時機ではないので待つしかありません。
ただし漠然と待つのではなく、英気を養うなり、知性を高めるなり、体力をつけるなり、必要と思うことを行いながら待てば、好機が訪れたときに飛躍できます。
・どれくらい待つかが重要
・自分自身の弱点を知る
・養生が開運の鍵
「待つ、飲食しながら待つ、大望を抱いて待つ、急がば回れ、英気を養う」
爻の吉凶
△上…人から幸運をもらえるとき。賢人に教えを請うこと
◎5…焦らずに待てば状況は好転。確実に吉の兆しが見える
○4…目上に従えば危険回避が可能。自分を過信しないこと
×3…危険や障害が迫るとき。進みたくても動かないのが吉
△2…多少のトラブルがあっても動揺しないこと。消極策で
△初…障害が控えているので自重が大事。現状の維持を堅持
この卦が出るとき
仕事では、交渉が長引く、成果がなかなか現れない、結婚を考えている交際中の人は、家族の反対や経済的な問題などで先に進めないなど、困難な状況のときにこの卦が出るでしょう。
とはいえ、現状を打破するための努力を続けていけば、必ず好転することを示唆する卦です。
焦らず、じっくりかまえることが大切です。
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。