「曖昧」師に教えを求めよ(易経の勉強)
発展と成長の可能性はありますが、運気は決して強くはありません。
独断で物事を進めると、思わぬ落とし穴に落ちてしまいます。
自分の判断が必ずしもベストではないということ、そして見込み違いもあるということを念頭に置きましょう。
年長者・上司・指導者といった人に対して、敬意を表して謙虚な気持ちで意見やアドバイスを求めると、弱い運気もカバーできるでしょう。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
4・山水蒙(さんすいもう)
<卦辞>
「蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず。童蒙我を求む。 初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば則ち告げず。貞に利ろし」
<読み方>
もうは とおる。われ どうもうを もとむるにあらず。 どうもう われをもとむ。しょぜいは つぐ。さいさんすれば みだる。 みだるれば すなわち つげず。ていに よろし。
山水蒙の蒙は「暗い」「愚か」などの意味で、霧の中にいるように先が見えない状態を表します。
ただし、この卦が言いたいのは、「道がわからなければ知恵のある人に教えてもらえば良い」ということ。
良き指導を得れば、よく道はわかるのです。
・求められて、教える
・謙虚さを忘れるべからず
・その道の専門家を探す
「霧の中、暗い、先が見えない、未熟、曖昧、幼子、指導を請う」
爻の吉凶
×上…強攻策が争いに発展。トラブルに巻き込まれる心配も
○5…ひとりで抱え込まず教えを請う姿勢を持つことが大事
×4…物事への理解が浅いままに行動し、失敗しやすいとき
△3…欲にからんだ行動を取って状況を悪化させる。無欲で
◎2…実力が徐々に発揮できるとき。ただし助言は聞くこと
△初…行動を起こすなら、見識者に意見を求めてから動く
この卦が出るとき
困難に直面し、どう対処して良いかわからないときに出やすい卦でしょう。
あるいは、先が見えない不安に駆られたり、目標が定まらず、行く道に迷ったりするときです。
カップルは、曖昧な状況が続き、交際を不安視しているかもしれません。
いずれにしろ、知恵のある人にアドバイスを求めることが必要です。
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。