「受難」足が萎えて一歩も前に進めない(易経の勉強)
行き詰まる低迷期の運気。
どうにもならない苦しい状況に置かれていますが、無理やりに解決しようとすることだけは禁物です 立ち止まり、周りの援助を求めることが最善策と考えましょう。
1人で動けば動くほど窮地に陥るので、冷静になって状況判断しながら、しかるべき人の助言に従ってください。
なお、西南方向は良く、東北方面は良くないとあります。これも解決の糸口にしてください。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
39・水山蹇(すいざんけん)
〈卦辞〉
「蹇は、西南に利ろしく、東北に利ろしからず。大人を見るに利ろし。貞しければ吉」
〈読み方〉
けんは、せいなんに よろしく、とうほくに よろしからず。 たいじんを みるに よろし。ただしければ きち。
「蹇」は「足が萎える」の意味。
動きが取れない困難な状況で、無理をすればますます悪循環にはまります。
救いのない卦のようですが、卦辞には「知恵のある人に助言を求めよ」とあります。
ひとりで悩まず誰かに相談すれば、状況は変わります。
・無理をせずに見送るべき
・自分に足りないものを見つめる
・結果を得るには時間がかかる
「動きが取れない、進退きわまる、どん底、困難、経済的困窮、水難」
爻の吉凶
△上…自分の力不足を認め、力のある人に助けを求めるとき
○5…周囲の協力でようやく動きが取れて見通しがつくとき
△4…ひとりで悩まず知恵のある人に相談すれば光明が差す
×3…進めば困難に遭うが退けば安泰。現状維持のつもりで
△2…私利私欲を捨てて立ち向かえば、打開策が見つかる
×初…動くほど悩みが深まる。耐えて時機が来るのを待つ
この卦が出るとき
困難極まる時に出やすいでしょう。
仕事では、人間関係が悪化して孤立、交渉は不調、事業は衰退などが考えられるとき。
カップルは、三角関係など複数愛に巻き込まれることが多く、シングルは出会いのチャンスそのものに恵まれないでしょう。
物理的に、乗り物の事故などで足止めされるときにもよく出ます。
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黄小娥の易入門
すべてがわかる384爻易占い
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。