「蓄積」時間をかけて大きく蓄える(易経の勉強)
この卦は蓄える、休息するなどの意味がありますから、知識を蓄える、お金を貯蓄する、実力を備えることなどに適している時期です。
また立場が上の人が実力のある下の者を登用して、上手にことを進めると言う意味もありますので、リーダーの人は優秀な人材がいないかを見直してみてください。
なお、何かを始めようと思っても、今は自重して時節が来るのを待つことです。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
26・山天大畜(さんてんたいちく)
〈卦辞〉
「大畜は、貞に利ろし。家食せずして吉。大川を渉るに利ろし」
〈読み方〉
たいちくは ていに よろし。かしょくせずして きち。たいせんをわたるに よろし。
「大蓄」は「大きく蓄える」の意味。
蓄えるものは金銭、実力、愛情などさまざまですが、いずれも大きく蓄えるには時間がかかります。
この卦を得たときは、腰を据えてじっくり取り組むこと。
要領よく立ち回るのは、この卦には合いません。
・時間をかけてしっかりと身につける
・先人から学び取る姿勢
・充電期間のおける過ごし方
「蓄える、集める、実力主義、内容充実、じっくりかまえる、好機を待つ」
爻の吉凶
◎上…これまでの努力が実り、実力を十分に発揮できる好機
○5…力が足りない部分は人に協力してもらって補えるとき
○4…強引さに気をつければ徐々に良い流れに変わるとき
△3…何事も時期尚早。準備に漏れがないか確認するとき
△2…まだ力不足。はやる気持ちを抑え、力をつける努力を
×初…経験不足や自信過剰が原因で、成果につながりにくい
この卦が出るとき
地道な努力をした人にだけ出る卦です。
仕事なら、現在は難航していても、苦労が実り、最終的に大きなプロジェクトに関わることになったり、昇進昇格を果たしたり。
愛情面では、カップルならマンネリ傾向はあるものの誠実な関係に。
シングルは、結婚につながる人との出会いが期待できるときです。
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。