「従順」受け身でいることで良さが出る(易経の勉強)
おおむね良好な運気です。
この卦は、健康や食事など、人間が生きるための基本的なことを充実させることで幸運が訪れます。
この卦でもたらされる幸福は、受動的な傾向があるので、物事を無理強いせず、あくまでも地道にコツコツと努力して取り組むべきです。
ただし受動的に物ごとを進めるため、進度が遅かったとしても焦る必要はありません。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
2・坤為地(こんいち)
<卦辞>
「坤は元いに亨る。牝馬の貞に利ろし。君子往く攸あり。 先んずれば迷い、後れれば主を得る。西南朋を得るに利ろし、東北朋を喪うも、貞に安んずれば吉」
<読み方>
こんは おおいに とおる。ひんばの ていに よろし。くんし ゆくところあり。さきんずれば まよい、おくれれば ぬしをえる。 せいなん ともをうるによろし、とうほく ともをうしなうも、ていにやすんずれば きち。
陰の気だけで構成された八卦の「坤」が上下に組み合わさった卦。
万物を生み育てる大地を表し、下へ下えと下る性質を持ちます。
積極的に出たり、自分が目立とうとしたりするのではなく、相手を包み、むしろ相手を立てることで吉となる卦です。
・受け身であることの良さ
・背伸びではなく身の丈に合わせる
・現状維持で道が開ける
「大地、母、従順、包容力、育成、勤勉、現実主義、消極的、優柔不断」
爻の吉凶
×上…強気な態度で失敗に。積極策は不可。万事控えめに
○5…地道な努力が評価されるとき。信用第一をモットーに
△4…誤解を受けるなど口が災いになるとき。浪費・散財注意
○3…目立つより縁の下の力持ち的存在で吉運に。見栄厳禁
◎2…堅実に行うならそのまま進んで吉。冒険・争い避ける
×初…悪習慣を断つことができれば好転。物事を甘く見ない
この卦が出るとき
争いを嫌い、穏やかで包容力が備わった状態でしょう。
一方で、縁の下の力持ち的役割が求められて実力を発揮できない、自信がなく、優柔不断に陥って決断がつかない時でもあります。
カップルは、一方だけが尽くす状態になりやすく、それが不平不満に。
シングルは、真面目で気配りのできる人に縁があるでしょう。
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。