「随行」相手を見極めた上でつき従う(易経の勉強)
決して悪い運勢や運気ではありませんが、何事にもあまり勢いが感じられずに不安になりがちです。
性急に自分で判断をしたり、結論を出したりする必要はありません。
他の人に意見を求め、それに従うことが吉です。
物事の判断に手順を踏んで時間をかけることで、運気が良い方向に向かいます。
状況により、目標そのものを変更する必要も生じますが、それはそれで悪いことではありません。
外卦(上卦)×内卦(下卦)
17・沢雷隨(たくらいずい)
<卦辞>
「隨は、元いに亨る貞に利ろし。咎なし」
<読み方>
ずいは、おおいに とおる ていに よろし。とがなし。
「隨」は「つき従う」の意味。
内卦の震は「青年」、外卦の兌は「少女」「喜び」を表します。
アプローチをかけるのは青年ですが、喜び付き従うのは少女です。
従うときには相手の正邪をしっかり見極めること。
悪い人に従えば結果は悲惨です。
・従うものによって幸か不幸か分れる
・方便も時には必要
・何事にも期限を設けるべき
「臨機応変、人や状況に従う、流れに従う、相手を見極める、屈服」
爻の吉凶
△上…窮屈な思いはしても、目上や見識者のに従うのが得策
◎5…信望を得られるとき。共同で行ったほうが万事順調
△4…人気運はあるものの、誤解を受けるなどの弊害もあり
○3…目上に従うことで開運。物事は長期展望でとらえる
×2…目先の利益に惑わされ、大事なことを見失う心配が
◎初…変化の兆し。臨機応変に対応すればむしろ良い方向に
この卦が出るとき
急な転勤や部署の異動を命じられるなど、この卦は何かに従わざるを得ないときに出るでしょう。
望んでいなくても、この卦の場合は流れに従うことで吉に。
カップルは、相手に従えるときなので仲むつまじいはず。
シングルは、恋愛対象になるべき人が現れやすいとき。
相手の人柄はよく見てください。
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黄小娥の易入門
すべてがわかる384爻易占い
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卦は「陰と陽」の組み合わせ
小成卦…陰陽を組み合わせた3つの「爻」からなるもの(八卦)
大成卦…八卦を上下で組み合わせて構成するのが卦で小成卦に対して大成卦と呼びます
※卦は全部で64あります
1つの卦は、陰陽を表す6つの「爻」から成り、爻は下から順に初・2・3・4・5・上と言います。
内卦…初・2・3までの下3つ八卦(小成卦)
自分自身や自分の気持ち、内面、自分が置かれた環境、組織の内部、指導される側、下にあるものなど
外卦…上の4・5・上までの八卦(小成卦)
自分に対する相手、外部環境、表面、外面、指導する側、上にあるものなど
八卦にはそれぞれに意味があり、八卦の組み合わせで卦そのものの意味が生まれます。